ペンション 北海道の輝き ティンクナ

去年の2月26日、南阿蘇村のペンション 北海道の輝き ティンクナに宿泊しました。まさかその日が最後の宿泊になるとは全く考えもしませんでした。2016年4月の熊本地震でペンションの土台が崩れ建物は全壊になりました。Facebookでペンションのご主人から教えてもらいました。ペンションのあった山は崩れ他のペンションも何軒か全壊しました。

ティンクナは部屋に洗面所もトイレもバスもなかったです。広くもなくきれいではありましたが特別イイとは今思えば思いません。でも魅力のあるペンションでした。お風呂に入る時脱衣所に寒い時期はヒーターが設置してありました。お風呂も温泉ではありませんでしたが気持ち良かったです。なによりご主人夫妻がとてもイイ方達でした。夕食時にご主人と会話をするのが楽しみでした。奥様の作る料理に舌鼓を打ちワインを飲んで他愛ないことを語らう。旅行は一人旅なので会話できるのはとても嬉しかったです。13回宿泊しましたが夕食はメニューが違いました。前菜から魚料理、肉料理、デザートまでいつも何が出てくるか楽しみでした。特にあか牛のステーキは記憶に残っています。1回は特別に高森町の田楽を食べに連れて行ってもらいました。とにかく配慮の行き届いたペンションでした。ワインも2回目の宿泊以降はお金を支払わなかったです。

熊本地震後他のホテルに宿泊しましたがティンクナ以上の満足感を味わえる所には巡り会っていません。たぶんないでしょう。2016年はかけがえのないものを失った年でした。ペンション 北海道の輝き ティンクナ、そして母。難しいとは思いますがご主人にもう一度ティンクナを再開する気持ちと資金があればと願います。